記事一覧

2025.03.31
TALK
水族館に求められる教育の役割と、葛西臨海水族園が大切にしていること(前編)
大分マリーンパレス水族館うみたまご、マリンワールド海の中道館長を経て、日本初の「水族館における海洋教育に関する研究」で博士号を取得された高田さん。小笠原水産センター、恩賜上野動物園、多摩動物公園などを経て葛西臨海水族園の園長を務める錦織さん。水族館に長年携わられたお二人に、2024年に35周年を迎えた葛西臨海水族園が大切にしてきたことについて語っていただきました。 葛西臨海水族園。誕生からリニューアルへ 建設当時の葛西臨海水族園 開園当初の葛西臨海水族園。混雑状況から当時の注目度が伺える 上空から見た葛西臨海水族園 水族館は「社会教育施設」 何かひとつでも持ち帰ってもらうものがあればいい 葛西臨海水族園で行っている教育プログラムの様子 (後編は4月に配信します) 【プロフィール】 高田 浩二(たかだ こうじ) 1953年生まれ。海と博物館研究所所長。大分生態水族館(現マリーンパレス)入社。その後、マリンワールド海の中道に転職し、同館の設立に携わる。2004年から 2015年まで同館の館長を務める。2005年に日本初の「水族館における海洋教育に関する研究」で博士号を取得。元福山大学生命工学部教授。好きな水族:カメ。カメグッズのコレクターで、オフィスはカメグッズであふれています!水族館に行くとここを見てしまう:展示ごとに何を伝えたいかを探しています。その水族館のメッセージを受け取りたい! 錦織 一臣(にしきおり かずおみ) 1968年生まれ。葛西臨海水族園園長。東京水産大学(現東京海洋大学)水産学部卒。福島大学大学院地域政策科学研究科修了。東京都職員として、伊豆大島や小笠原諸島の父島などの各地で勤務。その後、恩賜上野動物園、多摩動物公園などの勤務を経て現在に至る。好きな水族:イエセビ。1年近くの長い浮遊幼生期をへて稚エビになる生態が興味深い。水族館に行くとここを見てしまう:その時の気持ちの赴くままに…そして気になった水槽は時間をとってじっくり観察します!
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2025.03.31
STORY
入園者数6,000万人を突破した葛西臨海水族園が「新たな水族園」へ
葛西臨海水族園は、開園以来多くの人々に海の魅力と生き物たちの素晴らしさを伝えてきました。そして2028年、さらなる進化を遂げるべく大規模なリニューアルオープンが予定されています。本記事では、開園から現在までの歩みや新たな水族園計画に込められた思い、そして次世代の水族館として描かれる未来像をご紹介します。
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2025.03.31
PROJECT
【サンゴプロジェクト】「かさりんBASE!サンゴ」を開催しました
2025年3月9日(日)、葛西臨海水族園にて、開園35周年および新水族園のオープンに向けたサンゴプロジェクトの合同イベント「かさりんBASE! サンゴ」を開催しました。これは、楽しみながらサンゴとその環境について知ってもらうためのイベントで、水族園で飼育している生き物や様々な標本を展示した「サンゴってどんな生き物?」「サンゴ礁とそこにくらす生き物たち」コーナーや、サンゴ礁保全の取組などを紹介した「サンゴ礁と魚と人の関わり」コーナーを用意しました。よく晴れた日曜日、多くの来園者が訪れ、標本を手に取って観察したり、展示に熱心に見入ったりしていました。 1|サンゴの体の複雑なつくりにびっくり!「サンゴってどんな生き物?」 木の枝のような姿をしたサンゴは植物に見えるかもしれませんが、イソギンチャクやクラゲと同じ「刺胞(しほう)動物」のなかまです。サンゴの体のつくりを、生体や骨格標本、パネルなどで紹介しました。 様々なサンゴの骨格標本。来園者は手に取って手触りや重さを確かめています。虫めがねで見てみると、細かな孔(あな)がたくさん開いているのが見えます。生体にはその一つひとつに「ポリプ」というイソギンチャクのような個体が入っているのです。 サンゴの体を顕微鏡で観察すると、細かな茶色い粒が見えます。これは「褐虫藻(かっちゅうそう)」という小さな生き物。サンゴが出す二酸化炭素などを使って褐虫藻が光合成をし、サンゴは光合成でつくり出された栄養を利用して共生しています。 来園者は間近で見られるサンゴの観察を楽しんでいました。 2|サンゴとお魚の意外な関係!?「サンゴ礁とそこにくらす生き物たち」 サンゴ礁の成り立ちや、そこにくらす生き物との関わりを展示やパネルで紹介しました。 サンゴの水槽では、魚やカニがサンゴの枝のあいだに見え隠れ。サンゴ礁は海の生き物にとってかっこうのすみかです。入り組んだサンゴの枝に隠れることで、外敵から身を守ります。 南の海で見られる白い砂は、実はその一部は魚がサンゴをかじって食べたあとの「ウンチ」であることを紹介するコーナー。 サンゴでできた砂は、触ってみるとサラサラとしていてキレイです。ナンヨウブダイの喉の奧にある歯「咽頭歯(いんとうし)」は、よくできた臼(うす)のよう。これをつかって、硬いサンゴをすりつぶします。お子さんたちが骨と骨をすり合わせてみる様子も見られました。 3|サンゴ礁の海の研究・保全の取組「サンゴ礁と魚と人間の関わり」 国立研究開発法人水産研究・教育機構に協力いただき、海のサンゴを守る取組や、サンゴ礁域の漁業研究について紹介しました。 サンゴを守る取組を紹介するコーナーでは、サンゴの産卵の様子や、放出された卵を集め、サンゴの赤ちゃん(幼生)を器具に定着させる様子を、パネルや映像、生体展示などを通じて紹介しました。サンゴを守る大規模な取組に、大人もこどもも興味深く見入っていました。 着床してから1年後のサンゴはたったの1cm。2年後、3年後と少しずつ大きくなっていきます。 右から、着床後1年、2年、3年と成長したサンゴ サンゴ礁域では漁業も盛んです。関東ではあまりなじみのない様々な魚が、おいしく食べられています。そういった魚の水中での生態をどうやって研究するのか、実際の研究道具を展示しながら紹介しました。 会場では沖縄のサンゴ礁にくらす美味しい魚「スジアラ」と「ナンヨウブダイ」の鮮魚標本を展示。訪れた方々は鮮やかな色をした大きな魚を目にして、ときには触ってみるなどして興味深く観察していました。 ナンヨウブダイの鮮魚標本 サンゴと海の生き物の営みにふれて——「かさりんBASE! サンゴ」来園者の皆さんの声 ●未就学〜小学校低学年のお子さんの声 「サンゴ、持ってみたら重いのも軽いのもあったよ」「褐虫藻を顕微鏡で見てみたら、茶色の小さいのと白いサンゴがよく見えた」 ●小学校高学年〜中高生のお子さんの声 「海の生き物が好きで、家でも本をよく見ています。サンゴを実際に触ってみて、大きさやザラザラした感触がわかって面白かったです」「サンゴを育てているブロックを、プラスチックじゃなく海に優しい素材に変えているという話が印象深かった」「年間パスポートを持っていて、よく来ています。普段は大きなサンゴ水槽を見るだけだけど、今回は実際に触れ、間近で見ることができてよかったです」 ●お子さんに同伴した親御さんの声 「旅行でこどもと一緒に海に潜った時に白くなったサンゴを見たことがあり、今回の展示でそれを思い出しました。とても勉強になりました」「こどもたちは海が好きですが、サンゴ礁のある海まではなかなか行けないので、貴重な体験ができる展示でした。こどもたちに自然を残していくためにも、何かできることはないか考える機会になりました」 新水族園に向けた取組「サンゴプロジェクト」 東京都は2028年の新しい水族園オープンに向けて、3つのプロジェクトを立ち上げました。そのひとつが、「サンゴプロジェクト」です。新しい水族園では、大水槽でサンゴを展示します。こどもたちが楽しみながらサンゴとその環境について学び、オープン時に展示するためのサンゴを育てるなど、今後もこのプロジェクトに取り組んでいきます。 サンゴプロジェクトの紹介コーナーも用意しました イベント当日にはサンゴのことを学べるリーフレットを配布 紹介コーナーには水族園リニューアルイメージを入れたウェットティッシュを配布 ※3つのプロジェクトについては、東京都建設局ホームページ「葛西臨海水族園(仮称)整備等事業に関するよくある質問」質問No.13をご覧ください。 東京都建設局ホームページhttps://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/park/zoo/kasairinkaisuizokuen 葛西臨海水族園(仮称)整備等事業に関するよくある質問」(PDFダウンロード:約4.7MB)https://www.tokyo-zoo.net/event/temp/2025_02/kasai_seibiqa_2025.pdf
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2025.03.31
PROJECT
【アクセシブルプロジェクト】
ユニバーサルデザイン ワークショップを開催しました
葛西臨海水族園にて、リニューアル後の新水族園におけるユニバーサルデザインについてのワークショップが開催されました。
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2025.03.31
PROJECT
【おさかなプロジェクト】
ウォールアートを制作しました
新水族園の工事のため、現水族園正門前に設置した仮囲いを活用し、ウォールアートを制作しました。
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