PROJECT
ユニバーサルデザインワークショップを開催しました

2026年5月13日、葛西臨海水族園にて、新水族園のユニバーサルデザインについて考えるワークショップを開催しました。今回のワークショップでは、新水族園のフロアマップや展示案内などについて、模型や原寸大のサンプルを用いて視覚に障がいのある方々に検証していただきました。
誰もが楽しみ、学びのある水族園を目指して
葛西臨海水族園では、2028年のリニューアルオープンに向けて、未来を担うこどもたちや若者、障がいのある方々などと一緒に、誰もが楽しみ、学びのある水族園を創っていく「アクセシブルプロジェクト」を進めています。ユニバーサルデザインワークショップは、その取り組みの一つとして、新水族園のリニューアルを行う事業者「株式会社東京シアトリエ(以下「シアトリエ」)」が、障がい者団体やNPO法人、有識者など様々な方からご意見を伺い、建物の設計や展示内容に反映することを目的として実施するものです。
過去2回のワークショップでは、建築計画や施設整備に関するご意見をいただきました。3回目となる今回は、視覚に障がいのある方々や有識者にお集まりいただき、新水族園のエントランスや各展示ゾーンにおける案内・誘導サインの情報アクセシビリティ(※)の検証を行いました。
※情報アクセシビリティ:年齢や障がいの有無等に関わらず、誰でも必要な情報に簡単にたどり着け、利用できること

新水族園の園内模型を使いながらサイン計画を説明
水族園には、エントランスや展示ゾーン、通路などに、様々なサインが設置されています。サインとは、文字や図、記号などを用いて情報を伝達する標示物のことです。2028年にオープン予定の新水族園は、全館案内図や誘導サインをはじめとする各種サインを適切に設計・設置することで、様々な来園者が利用しやすい空間となることを目指しています。
今回のワークショップでは、まずシアトリエより、新水族園の建築・展示計画の概要について説明が行われました。参加された方々は、フロアごとに作製された新水族園の模型に触れながら、建物のつくりや各展示ゾーンの位置関係、園内の動線などを確認していました。


続いて、サイン計画について説明がありました。新水族園では、文字や図による案内表示のほか、指先で触れて情報を得られる点字付きの触知案内図を設置する予定です。また、来園者が園内をスムーズに移動できるように、数字を効果的に活用したサイン表記を計画しています。参加された方々には、新水族園の園内模型を使って、サインの設置位置などをご確認いただきました。

原寸大の仮サインでわかりやすさを検証
サインの検証にあたっては、紙にプリントした原寸大の全館案内図と誘導サイン、触知案内図の模型が用意されました。参加された方々に、サインの取付位置や内容のわかりやすさなどを検証していただきました。また、ロービジョンの方々には、文字や図の見え方についてもご確認いただきました。

原寸大の仮サインを確認した後、参加された方々から、「触知案内図はどのような位置に設置される予定ですか?」「点字部分にはどのような内容が書かれるのですか?」などの質問が飛び交い、「触知案内図の取付位置は車椅子の方にもちょうど良い高さだと思うが、もしぶつかってしまってもケガをしないように安全性にも配慮してほしい」といった声も寄せられました。また、サインの文字の大きさや色、点字の配置など、様々なご意見をいただきました。
シアトリエからも、「『こんな工夫があればうれしい』というものはありますか?」と問いかけがあり、当事者の方々が感じる不安や疑問、解決のためのアイデアなど、活発な意見交換が行われました。ワークショップに参加された方々からは、「障がいを持つ人もそうではない人も、みんながワクワクできる水族園を目指してほしい」と、新水族園への期待の声も寄せられました。

今後も、これらのご意見を参考にしながら、幅広い方々に訪れていただける施設になるよう検討を進めていきます。
※3つのプロジェクトについては、東京都建設局ホームページ「葛西臨海水族園(仮称)整備等事業に関するよくある質問」をご覧ください。
▼東京都建設局ホームページ
URL:https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/park/zoo/kasairinkaisuizokuen